趣味なのか、仕事なのか、訳のわからない毎日なので、自分でも線引きがうまくできない。
もう少し若いころだったら、ここからが仕事、こっちは遊び、と強引に線引きしてたりしたもんだが、そもそもエンターテインメントを専門にしてるんだから、現実問題、区分けをきっちりすることは不可能だ。
そのため、「リフレッシュ!」と心から叫べることはあまりないといえばないが、でもそんなシチュエーションが幸せなこと、といえばそういえるのだろう。
さて・・ここ数日。
・「うめだ花月」へ落語を聞きに行く。
「落語ブーム」(とは言ってるがどこまで浸透しているかは疑問。ちなみに個人的にはとても好き)にあやかろうと、吉本らしい始め方をしたんだが、「うめだ花月」自体、秋には閉館だ。
もったいない、寂しい。
ちなみに「うめだ花月」の落語、意外なことにケッコウというか、かなりよかった!
まだ間にあいます。終わりますので、お早めに!
・「ハンコック」
たまには、ベタに一番ヒットしているものを、と観る。
決して悪いとはいわないが、翌日には、かなりの部分を忘れている。
スッキリ!のみを求めるエンターテインメントもあっていいとは思うけど、ボクの主流にするつもりはない。
・「ジャージの二人」
いいじゃないですか!ホント繰り返し今年は書いてるけど、邦画ミニシアターが飛び切り豊作だ。
主役の二人は、もう魅せてくれること間違いない、と思って、その通りだったけど、水野美紀ちゃんがケッコウいい。
何年かして振り返ると、2008年は「ミニシアター大当たりの年!」になること間違いない。
こういうタイプの淡々としていて、柔らかくて、そして深い作品がとても好きだ。
これは父と息子だったけど、夫婦、家族をテーマにした作品がとても目立つ。
「歩いても歩いても」、「ぐるりのこと」、「純喫茶磯辺」などなど。
作り手にとっても「家族」っていうものが、意欲を掻き立てる匂いを放つような時代になってる、ってことなんだろう。
それは社会として喜ぶべきことだとは限らないけど。
「ジャージ~」を観ながら、今年の作品じゃないけど、「間宮兄弟」」を思い出した。あれもよかった。
あまり、というかDVDで観たものは、通常わざわざ書かないんだが、
・「羅生門」(DVD)
事情があって(仕事の要素大、ということですね)、観直した。
すごい、凄すぎる。観てないかた、ゼヒゼヒ観るべきです。
黒澤監督がベネチアで金獅子賞を受賞した作品。
60年前の作品とは!信じられない。っていうか、そういうこと全部抜きにして観て、シンプルに面白い!
エンターテインメントの原点だと思う。
来月、「母べえ」の原作者で、黒澤作品を長年支え続けて来られた野上照代さんにお会いする。
今から楽しみだ。
・「スペースカウボーイ」(DVD)
なんでこの作品を見逃していたんだろう。かなり忙しい時期ではあったが、忙しいときほど、映画を観たくなる人間なのに。
今でも不思議でならない、自分が。
クリント・イーストウッドは超がつくほど好きなのに・・。
謎だ。
それはともかく。
いいなあ、年を重ねるって素晴らしい、と思わせてくれる作品。
公開時よりも、今観てよかったかもしれない。10年後はさらに感動するのかも。
企画がサイコウだ。
テレビサイズで観ても、宇宙シーンがそれほどチャチくなかった。うまいんだろうな、撮り方が。
ふう、疲れた。この辺で、またー。